映画感想「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」

映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」の公開が間近ということで、私のブログもガンダム祭りです。

ハサウェイはΖガンダムで最初に出てきますが、当時はまだ小さな子供。
物語にしっかり絡んでいるのは逆襲のシャアが最初となります。
そんなこともあり、逆襲のシャアを復習。

この作品は随分前からDVDも持っているほど気に入った作品で、何度も見ていますが、今回見て「ああこれは名作だ」と思いました。

後半、アクシズを地球に落とされるかもしれないという緊張感が支配し、シャアとアムロの激闘の末それが回避されたときの安堵感。
そしてサイコフレームの光。
希望の光。

やや都合のいい超常現象に頼った、宗教じみた感じのするラストにこれまでは不満も有ったのですが今回は受け入れることができました。
アムロだけでなく、連邦軍の兵士たちも、さっきまでアクシズを落とそうとしていたネオ・ジオンの兵士たちもアクシズを押し戻そうとした。
そうした人々の思いがアクシズの落下を阻止した。

結局は都合の良い超常現象なのですが、自分はこうなりたいとか、この世の中がこうあってほしいという願いは大事なものだと最近は思っており、それが自分を変えたり世の中を変えたりする。
だから、人々の思いが隕石を動かしたって良いじゃないかと思えるようになったのかもしれません。


そもそもシャアはなぜ地球に隕石を落とそうとしたのでしょう。

劇中では「ジオン・ダイクンの名を受け継ぐ覚悟」とか「父の名前を継ぐのは辛い」なんてセリフが出てきますが、父、ジオン・ズム・ダイクンの遺志をついで、ニュータイプやスペースノイドのための世の中を作るために連邦政府を潰すという意味もあるでしょう。

シャアはグリプス戦役(「機動戦士Ζガンダム」の舞台となる時代の戦争)で地球至上主義者の集まりであるティターンズに対抗して戦いました。
ティターンズは地球至上主義でありながら環境汚染を意に介さない行動をするような組織。
そんな組織に連邦政府はすり寄ろうとしました。

そんな経験からシャアは連邦政府に反感を強めたのでしょう。

その当時も「政府高官を全員宇宙に上げる方法は無いものか」と言っていました。

だから、隕石落とし。
それによって核の冬を起こし、地球を寒冷化し、人類が全員宇宙に上がらざるを得なくする。

核の冬。
最近は聞かなくなった言葉ですが、東西冷戦時代に使われていた言葉です。
米ソが核ミサイルを突きつけあっていた時代。
なにか火種があれば、米ソが核ミサイルを打ち合う戦争に発展しかねなかった。
もしそうなれば核爆発によって多くの塵が舞い上がり、それが大気中を漂って太陽光を遮ることになり、気温は大きく下がるだろうと予測されていました。
それが核の冬。

直径何kmも有るような隕石を落とせば同じことが起きるでしょう。

シャアはまた、「地球がもたん時が来ているのだ。」とも言います。

これは、資源を際限なく掘り起こしたり、環境を汚染していることを指しているようですが、隕石落としたらそれどころではないのですが、、、
人類だけでなく、多くの動植物も暮らしていけない環境になるでしょう。
それは良いのか、、
なので、ちょっと矛盾をはらんでいますが、とにかく人類を全員宇宙に上げるという目的の手段にはなるでしょう。

兎にも角にもネオ・ジオン軍はアクシズの核ノズルへの点火に成功し、アクシズは地球へと向かいます。

その上で戦うアムロとシャア。
アムロはインテリは極端なことをするとシャアを批判。
人類は地球の危機も乗り越えられると説きます。

ナナイとシャアの会話で、「アムロは優しさがニュータイプの武器だと勘違いしている」というセリフが出てきます。
ニュータイプを戦争の道具にしてきた二人だからそういう見方になるのでしょう。
ニュータイプの本質は分かり合うこと。
すべての人とわかり合えれば人類全体に対する愛情が出てきて当然。
それが二人には馴れ合いのような優しさと写ったのでしょう。
そんなニュータイプの本質を見抜けなかったシャアはやはりニュータイプとしては二流三流だったのでしょう。

そしてアクシズは地球へ落下を始める。

自暴自棄とも思えるアムロの行動。
それに追従する両軍兵士たち。

そして彼らの思いが地球の危機を救った。

そしてTMネットワークの「Beyond The Time」。w

いやもう、最高ですわ。


SFとして考えたときには色々おかしな点は有るのですがね。

例えば、シャアがアクシズを地球に落とそうと考えていることがわかった時に、連邦軍側は最終手段としてアクシズを爆破しようとします。
「そうすれば軽くなって飛び出していく。」と。

でも、地球に落ちるか落ちないかは重さが問題なのじゃなくて、地球を回っている速度の問題。
遠心力と重力のバランスの問題。

で、結局後ろ半分が落っこちるらしいとわかるとアムロは前方から後方へアクシズを押します。
でも、そうすると、地球を回る速度が鈍って遠心力が減り、重力に負けてむしろ落っこちます。
後ろから前方へ押して加速すべきでしたね。w

サイコフレームも、金属原子サイズのサイコミュって、、、回路が成立しないですよね。(回路を形成する原子は?)
いっそのことミノフスキー粒子を閉じ込めましたのほうがまだ説得力あります。

まぁ、富野さんも、そんなことはわかった上で物語としてわかりやすいことを選んだようですが。


ま、そんな無粋なことは置いておいて、頭書の通りこれは名作だと再認識したわけです。

ハサウェイが間近でアムロの戦う姿を見た時の話でも有るので、閃光のハサウェイの予習として見ておくべきですね。

U.C.ガンダムBlu-rayライブラリーズ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア - 古谷 徹, 池田秀一, 鈴置洋孝, 榊原良子, 白石冬美, 川村万梨阿, 弥生みつき, 佐々木 望, 山寺宏一, 富野由悠季
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機動戦士ガンダム 逆襲のシャア - 富野喜幸
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