息をするように努力する事 (NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見て)

さっきやっていたNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見た。

今回紹介されたのは三重県の山奥で電気製品の修理を専門に行っている今井さん。

冒頭で、「今井さんはよく笑う人」と紹介されているように、一見してその辺にいそうなへらへらしたオジサン。

今井さんはメーカーからも修理を断られたような古い電気製品の修理の依頼を受けて、その95%以上を直してしまう人なのだそうだ。

設計図もなく製品を分解し、錆びた基盤が有れば基盤から作り直し、型番も分からない程腐食したICの型番を回路図を引いて推測し、基盤を再現する。
更に、次に壊れそうなところまで見て予防修理をする。

メーカーも修理しないようなものなら買い替えれば良いじゃない。
私でもそう思うが、今井さんは「家電は家族」と言う。
長年使ってきた家電は家族同然、直せないとは言えないと。

まぁ、確かに、私も壊れていても捨てられない物はいくつかある。

そこまで見ても「人の良いオッチャンだな」位にしか思わなかったが、それにしても電子回路の知識はとてつもないものだし、一日に何十本と舞い込む修理の依頼の中から、やった事の無いものを優先して受けるという。

さまざまな機械を何十年も相手にして膨大な知識、経験が蓄積されている。
「何十年も続けていればものになるのです。」
そう語る今井さんは、ただのへらへらしたオジサンでは無かった。

それにしても、何が来るかわからない修理の仕事、そこまでできるのはなぜかと問うディレクター。
「なぜって、自然に、、、何故息をするのかと言われているようなもので、答えられない」
と、

本当にすごい人は努力を努力と思わないのだろう。

あるいは、無意識に努力できることが仕事になっている人。

SEをやっていたときに同僚が新人に言っていた言葉が今でも忘れられない。
「日経コンピュータを広告まで読め」
日経コンピュータとはSE等に向けたITの業界誌。
はっきり言って退屈な雑誌だが、広告さえも重要な情報だという。

一時期自転車屋をやった私だが、その時思った。
あ、自転車雑誌なら広告まで読めると、、

無意識に努力できるのが私の場合はそこだった。

みんながそんなものに出会えて、それで食っていければ良いのに。
そう思う。
仕事は好きだけど、給料などの待遇がね、、という人は多いと思う。



そして、こんな示唆に満ちたすばらしい番組を作るNHKもすごい。

視聴料の事でNHKをよく思わない人もいるようだが、そういう人はちゃんとNHKを評価しているのだろうか。
こういうメッセージを受け取れないのだろうか。

こんなすごい番組を私は民放では見たことが無い。

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この記事へのコメント

ゲンタロウ
2019年07月25日 02:11
息をするように仕事って、すごい!

私の場合は専門は経理なのですが、大好きなのはコンピュータ。経理の本を読むのは苦痛ですが、コンピュータの本(とは言っても、デスクトップ・アプリやVBA程度のレベルですが)は楽しくてしかたない。

NHKの強制的な料金徴収には違和感がありますが、「人体・神秘の巨大ネットワーク」などのNHKスペシャルを観ていると、こんなすごいコンテンツを作るNHKは絶対必要と思ってしまうし、大河ドラマや年末の紅白は絶対に見逃せないです(笑)
shige
2019年07月25日 02:25
ゲンタロウさんお久しぶりです。
なんだぁ、ゲンタロウさんもコンピューター技術者になっちゃいましょう。w
私は今は、VBAプログラマーです。
人を使うのは苦手なので、敢えて派遣で、、、
VBAと言っても奥は深いので、色々調べて、いろんなことができるようになるのは楽しいです。

NHK、本当にいい番組多いです。
ぐだぐだ言う前に一遍ちゃんと見てみろと言いたいです。