読書感想(ホンダ四輪の挑戦)

ジムヤンさんお勧めの本。

1962年にHondaに入社した著者の日記をテーマごとに抜粋しまとめた本。

昭和40年代が舞台となっているが、これは私が生まれたころ。
その頃の時代の様子をうかがい知れるという事でも興味深い本だった。

時は高度成長期。
工場の煙突は林立し、車は道にあふれる。
著者は自動車を作る身として責任を感じつつ、成長と環境の悪化のジレンマに悩む。

印象に残ったのは、販売体制が整わない中売り出した、4輪の保守サービスをするために著者も含めた研究所員が全国を駆け回るエピソード。
普段機械を相手にしてる著者にとって、直接お客様と接する機会はきっといい経験で有っただろう。

しかし、昔の人は良く働きましたね。
私なんか働いていないも同然。

もちろん今なら労働協定がどうの、労働基準法がどうのと問題になるでしょうが、私ももう少し頑張らないといけないなと思いました。

また、本田宗一郎が現場で陣頭指揮をしていた時代から、次第に身を引く時代へと移っていく記述もある。
以前、TVで見たが、

「Hondaのために頑張ってくれ」

とげきを飛ばした宗一郎に対して

「我々は社会のために頑張っていますと」

社員に言い返されたのがきっかけだったという。

そして、次第に宗一郎に頼らない体制に変化させていった役員の先見の明もあった。
それが今のHondaを作った。

そして、本書は挑戦は力なりを忘れない体質をHondaが忘れないことを祈って締めくくられている。

一Hondaファンとして同感を禁じ得ない。

時代的にN360の開発や欠陥車騒動がメインの話となるが、おりしもそのリバイバル車ともいえるN ONE発売の時期に読めたのは不思議な縁を感じた。


ホンダ四輪の挑戦―世界最後発からのスタート
尚学社
山下 克吉

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