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zoom RSS 読書感想(エデン)

<<   作成日時 : 2010/04/29 19:45   >>

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昨年9月に紹介した、自転車レースを舞台としたミステリー小説「サクリファイス」の続編となる小説。

自転車選手としてヨーロッパに進出した主人公 白石 誓(ちかう)。
その後、ツール・ド・フランスに出場するチームへと移籍していた。

そう、今度の舞台はツール・ド・フランス。
しかし、出場直前にチームスポンサーの今期限りの撤退が決まる。
そこで、チーム監督はある取引を取り付けてくるが、それがチーム内に亀裂を生じさせていく。
そんな状態で、三週間のレースに臨むチーム。
さらに、ある選手のドーピング疑惑が持ち上がり、参加選手全体に動揺が拡がっていく。

「ぼくがその話を最初に聞くことになったのは、単なる偶然の結果だった。」

いきなり一行目から引き込まれていく。
チーム解散の危機を告げられ、取り立てて目覚しい経歴を持たない主人公がレース後の行き場に悩み、ツールで結果を出す事と、本来のアシストと言う仕事の狭間で苦悩する姿が克明に表現される。

ストーリーの盛り上がりに欠けるという書評も見受けられる。
確かに、ハリウッドのアクション映画的な盛り上がりは無いが、ストーリーを追っていく事が、主人公と一緒に峠を上っているかのように感じる。
チームはどうなる。レースの行方は。誓の自転車選手としての明日は、、、
ストーリーの峠は終盤で起こる、ある選手の悲劇だろう。
そこから、今度は下りに入る。
今まで、苦しみながら稼いできた高度をエネルギーにして、登りの何分の一かの時間で一気に駆け下りて結末へとたどり着く。

前作にも増してレースシーンの描写も秀逸で、文字通り自分の足で、自分の自転車で、戦略を考えながらレースを走っている気分にさせてくれる。
著者自身ロードレースファンだという事もあり、このあたりの描写は実にリアルだ。
読了後は、本当にツールを走り抜けたような気分となる。

自転車乗りには実に爽快な作品である。


奥付を見ると、出版は今年3月下旬。
4月中旬に手にした本が、既に第3刷であった。
もしかして結構売れてるの?


エデン
新潮社
近藤 史恵

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
渋谷の駅に近い書店でも結構山になっていましたよ。
読み始めたら止まらない?感じでしょうか。
気になりました。
ayako
2010/04/30 12:36
そうですか、結構売れてるんだ。
確かに、読み始めたら止まらないかも。
少なくともロードバイク好きにはお勧めですよ。
shige
2010/04/30 14:06

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